渋川中央病院 渋川市石原の内科、消化器科、循環器科

渋川中央病院だより 最新号(令和2年~4年度)

渋川中央病院だより No.215(2023年3月号)

 

療養病棟紹介

渋川中央病院リハビリ病棟3階の療養病棟について御紹介します。
私たちが働く病棟は、主に慢性期の疾患で長期にわたり療養を必要とする方
に、医療と介護を提供しています。療養病棟をご利用いただける方は、急性期の
治療が終了しても自宅に戻ることが困難な方、医療が必要なため、自宅復帰や
施設入所が難しい方などです。
医療の必要度に応じ、医療区分1~3段階に区分されており、当病棟では医療
区分2~3で寝たきりの患者様が多く、褥瘡の予防や寝たきりによって引き起
こされる合併症等の予防ケアを中心に看取りまでを行っています。透析が必要
な患者様も多く、車椅子に移乗できる方であれば送迎車で本院まで送迎を行っ
ています。また、必要に応じて理学療法士によるリハビリも行っています。
看護・介護とも経験を積んだスタッフが対応し、患者様が安心して療養でき
る環境を整えております。ご家族の看護介護にご心配があればぜひ、ご相談く
ださい。

 

令和5年 目標

効率化に向けたシステム導入
本気・元気・勇気・根気・やる気
2024年度医療・介護報酬同時改定の対策・準備。

(清水事務長)

 

BCP 活用にて非常時の体制構築に備えます。

(看護部)

 

コロナクラスターを経験し、感染対策を見直
し、充実させます。

(一般病棟)

 

感染対策を継続し、一日も早くリハビリ病棟
の日常を取り戻します。

(回復期リハビリ 病棟)

 

安全確認をしっかりと行い安心して療養でき
る環境を提供します。

(療養病棟)

 

患者様のニーズに応えられるような看護を提
供したいです。

(外来)

 

知識と技術の維持・向上に努め、業務効率の
改善を行います。

(薬剤部)

 

明るい笑顔、確かな技術で、患者様に合わせ
たリハビリを毎日提供します。

(リハビリ科)

 

他院、他事業所との連絡を密に行い、スムー
ズな入退院を目指します。

(連携室)

 

R6年度の介護保険改正に向けて、研修・各
マニュアル・委員会の整備をします。

(ナーシングホーム石原の里)

 

クラスターを発生させないよう感染対策に注
意します。

(透析)

 

栄養アセスメントの強化と個別対応食の充実
を図ります。

(栄養課)

 

専門知識の向上・接遇力向上・返戻件数減少

(医事課)

 

業務の効率化。2024 年スタートの電子帳簿
保存法改正に伴う業務の事前準備など経費の
削減、物品購入の際の必要不必要の選別など。

(経理部)

 

部署内外でのコミュニケーションを大切に
し、日々、信頼される検査が提供できるよう、
知識の習得、技術の向上に励みます。

(検査科)

 

人材育成・教育

(総務課)

 

利用者様が『また来たくなるデイケア』を目
指してスタッフ一同初心に戻り、一層努力し
て参ります。

(デイケア)

 

最新の介護保険情報を把握し、利用者様の
ニーズに合わせた在宅支援を行って行きま
す。

(居宅支援課)

 

放射線科活動理念
1. 患者様主体の医療提供
2. 医療事故防止の徹底
放射線科活動目標
1 ・患者様の視点に立った検査
・検査時間の短縮
・検査技術の向上に努力し、患者様の負担を軽減
2 ・患者様、本人確認を確実に行い、医療事故防止に繋げる
・検査の最適化による被ばくの低減
・法改正により、より厳しくなった被ばく管理を徹底し、最適な検査環境の維持

(放射線科)

 

医療法人菊栄会 基本理念・基本方針・今年の経営目標

基本理念
患者さんから信頼される病院を目指します

 

基本方針
1. 患者様の優位に立たず、常に伴走者として目線を同じとします
2. 明るい対応、思いやりある対応を心掛けます
3. 安全で良質な医療を地域の皆様に届けます
4. 医療連携を推進し、ここ渋川広域圏になくてはならぬ病院、施設となります

 

今年の経営目標
1. 年間、救急車の搬入250台以上
2. 平均病床利用率、80%以上
3. 電気使用量10%の節電

 

 

医療法人菊栄会 栄養士のワンポイントアドバイス

栄養バランスのとれた食事とともに健康のためにもう一つ大切
なのが『減塩』。当院では日本人の食事摂取基準に基づき 1 日の
塩分は 7.5g 未満(塩分制限の必要な食種は 6g 未満)で献立を
作成しています。令和元年の国民栄養調査では日本人の食塩摂
取量の平均は男性 10.9g、女性 9.3g でした。病院の食事はご
家庭に比べると薄味に感じる方も多いかもしれません。当院で
は薄味でも美味しく食べていただけるよう、だしを活用したり、
主菜と副菜で味付けの強弱をつけたり、盛り付けの際に煮汁の
量を調整したりと工夫しています。またうどんやパンは無塩の
商品を使用し、無理なく減塩できると患者様からご好評いただ
いております。                   (栄養課)

 

 

 

渋川中央病院だより No.213(2022年11月号)

 

医師紹介

佐野 幸恵(循環器科外来、毎週木曜日午前)

山形大学出身

日本循環器学会専門医

日本内科学会内科認定医

令和4年10月より木曜日午前の循環器内科外来を担当させて頂きます。

微力ではありますが、誠心誠意、務めてまいりますので、何卒よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

平穏な日常へ戻るまでのお手伝い ~居宅支援課より、エピソード報告~

令和4年8月26日に一組のご夫婦がオーストラリアへ帰国されました。Aさんはこの日が来ることを心待ちにしてリハビリを頑張って来られました。オーストラリアから北海道へスキーバカンスの為に来日されましたが、 新型コロナの関係で帰国できず、奥様の実家がある渋川で待機していたところ、令和2年2月24日、脳幹に血栓が詰り左半身麻痺となってしまい、気管カニューレを挿入し痰の吸引は頻回に必要で、胃に挿入したチューブから経管栄養を行っている状態になってしまい、どこまで回復出来るかは未知数でした。令和2年5月に退院後の居宅支援を依頼され、関わらせて頂く事になりました。まずは退院後の受け入れ態勢を整える為に奥様の実家を改修することから始め、退院後のサービス内容を検討して行きました。ご本人の希望も取り入れてなるべくご自宅で受けられる訪問系のサービスを中心にプランを立て、何度も話し合いケアチーム一丸でオーストラリアへの帰国を後押し、令和4年4月末まもなく帰国というタイミングで転倒され骨折、帰国は延長され再びリハビリを開始し、約4ヶ月後ようやく帰国に漕ぎ着けられました。帰国後は楽しみにされていたご自宅での生活を満喫されているご様子をメールでご報告頂き、Aさんを無事送り出せて良かったという喜びと少しの寂しさを感じました。

 

 

渋川中央病院だより No.212(2022年9月号)

 

医師紹介

熊倉 真澄(常勤医)

平成28年 埼玉医科大学卒業

日本外科学会専門医

令和4年9月より消化器科に着任しました。

平成28年に埼玉医科大学を卒業後、埼玉医科大学総合医療センター、三愛病院にて外科診療にあたってまいりました。

外科専門領域は消化管の外科治療、癌治療です。創傷治療、消化器内視鏡治療ならびに良質なリハビリテーション医療に携わりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

黒川 公平(泌尿器科 金曜日 午前 外来)

群馬大学卒業

泌尿器科専門医

はじめまして、私は専門医歴35年以上の熟成医です。患者さんにとって、不安・不満の少ない診療およびスタッフに迷惑とならない診療を心がけています。渋川の泌尿器科医療に、微力でも貢献できれば幸いです。よろしくお願いいたします。

 

 

百寿を迎えられました

  デイケアをご利用頂いている吉田カツ様が、御年百歳を迎えました。

大変物静かなお祖母様なのですが、お笑いになった際の朗らかな表情などに、職員一同たいへん癒して頂いております。

これからも益々のご健勝をお祈り申し上げます。

デイケアセンター 神河 菜

 

 

特集 回復期リハビリテーション病棟の退院支援 

回復期リハビリテーション病棟では安心してご自宅に帰れるよう、退院前に患者さんと一緒にご自宅へ伺い、家屋内の改修・補助器具導入の必要性や自宅の段差などに合わせて、必要な練習を見極めるために家屋評価を行います。前回の記事では玄関や廊下、生活スペースのチェックポイントについて紹介させて頂きました。今回はトイレや浴室のチェックポイントについて紹介させて頂きます。

<家屋評価時のチェックポイント>

◎トイレ

□ トイレの様式(和式or洋式)、

□ 便座の高さ

□ 手すりの有無

◎浴室

□ シャワーチェアの有無、又はシャワーチェアの高さ

□ 手すりの有無

□ 浴槽の大きさ(高さ、深さ、広さ等)

 

[トイレ・浴室の改修例]

 

 

 

克服しました

  ~院内クラスター発生から終息までの経過報告~

8月1日、当院A病棟において職員1名から新型コロナウイルスの感染が判明しました。その後、接触のあった職員・患者様にPCR検査を実施したところ、職員5名と患者様5名の感染が判明し、院内クラスターとなりました。

直ちに保健所と連携を取り、当該病棟の出入り禁止、陽性者・濃厚接触者の非清潔区域と非感染者の清潔区域の区分け(ゾーニングといいます)、個人防護具(PPE)の取り扱い、環境消毒、職員の健康管理など感染拡大防止策を徹底しました。

また、病棟内に掲示板を設置し、患者様情報としてバイタルサイン・臨床状態・検査結果などタイムリーに更新し、情報共有を図りながら安全管理に努めました。PCR検査は、8月1日~3日に当該職員全員、8月8日~15日にかけて当該入院患者様全員に対し順次実施致しました。

今回、患者様18名、職員14名の合計32名が感染しましたが、患者様・職員共に8月9日以降の新たな感染がないことから、保健所と協議の結果、院内クラスターが終息したと判断されました。今回の院内クラスターにおいて新型コロナウイルス感染症による死亡者、重症者はありませんでした。期間中、皆様に大変ご心配、ご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。引き続き、院内感染対策を徹底して参りますので、皆様のご理解・ご協力の程、宜しくお願い致します。

看護部長 高橋 泰子

 

 

デイケア納涼祭

8月18日、デイケアで納涼祭が行われました。以前行っていたものと比べると小規模なものとなりましたが、約3年ぶりの納涼祭ということもあり、レクリエーションの時間を活用して、風鈴作りをした後、職員によるフラダンスを披露したところ、ご利用者様から好評の声を多数頂けました。

デイケアセンター 神河 菜

        

 

 

医者の女房 弟

(72才、間質性肺炎、肺線維症) 2022 年 8 月

田舎の弟の嫁さんからテルあり。
主治医に、薬の副作用で下痢も続き、こんなに痩せてしまったと訴えたところ、担当医は弟の CT の映像を見ながら、朝夕の薬を朝だけにしてみますか?と。
それから1ヶ月、弟の肺の状態は急速に悪化した。
(発病は 6 年前だった。弟は仕事(鋳物屋)のせいでこうなったと思っているが、長年の喫煙もある。)

薬を減らした後の悪化が早かったので、どうしたらいいのかと尋ねたら、医師は飲むのやめますかと。この病気は良くなることはないので、という言葉が、そろそろ潮時だ、と言っているように聞こえたという。
患者を目の前にして平然と言うので冷たい、と感じたと。

*****

 弟が発症した時、夫はまだ普通の生活をしていた。
去年の夏は家族で、伊豆下田の海にも出かけて、楽しい時を過ごした。
それが 9 月になって、座ったら立ち上がれない、転んだらそのままの人になってしまった。
夫はそれを脊柱管狭窄症のせいと思い、2 度にわたる手術を受けた。術後の2週間で、ほぼ寝たきりとなった。その後、自院でリハビリして、上向いた時期もあったのだが・・・。今年に入り、誤嚥性肺炎で気管内チューブが取り付けられ、胃ろうとなり、ADLは徐々に下がっていって今日に至る。
今、弟と夫のレベルが並びつつある。
弟の世話を自宅で看ているお嫁さん。畑で野菜も作って、弟の為に毎食、手をかけ、体を思い遣るお嫁さんに頭の下がる思いです。
辛い気持をぶつけてくる、ワガママな弟をどうか宜しくお願いします。
ありがとう
心よりのお礼を伝えます。

(Y.K)

 

 

 

渋川中央病院だより No.211(2022年7月号)

 

ごあいさつ

病気療養中の父に代わり、6月1日をもちまして医療法人菊栄会理事長・渋川中央病院院長に就任いたしました菊地政貴です。

平素より、患者様、地域の皆様、医師会の諸先生方、消防救急隊様、連携施設様、連携病院様には格別のご高配を賜り、心より感謝申し上げます。

皆様のおかげを持ちまして、また当院の職員の方々の尽力に支えられて、昨年、無事40周年を迎えることができました。

医学は日進月歩、ただし、心は常に患者様に寄り添うものでありたいと思います。

渋川中央病院は地域の中核病院として、これからも精進して参りますので、今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

令和4年6月1日

渋川中央病院院長 菊地 政貴

 

退任の挨拶

このたび 5月31日付をもちまして医療法人菊栄会理事長・渋川中央病院長を退任いたしました

理事長・院長在任中は公私にわたり格別のご厚情とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます

まずは略儀ながら書中をもちまして退任のご挨拶を申し上げます

 

 

 

 

 

 

 

 

令和4年6月

医療法人 菊栄会

渋川中央病院

前理事長・院長 菊地 威史

 

 

人工透析の質と安全を守る

機械の老朽化に伴い、透析液を作製する機器(溶解装置、供給装置、純水装置)を新しくしました。体の中に入る透析液を作製しているので、清潔はもちろん正確な濃度管理や安全性を求められます。

今回導入したニプロ社製NCS-Wは、定流量弁による流量制御×流量センサによる流量測定と透析液濃度を監視する流量フィードバック制御を採用することで、精度の高い透析液を安全確実に供給することが可能になりました。

モニタ画面拡大により、視認性・操作性を向上でき、誤操作予防が高められました。

フレキシブルチューブを採用することで震災時も配管破損が少なく、治療を継続できるようになりました。

透析液を作製する機械室は、皆さんは普段、なかなか見ることが出来ませんが、朝早くから夜遅くまで毎日稼働しています。これからも新しい機械と共に、より安心・安全な透析治療を提供できるように努めていきたいです。

診療技術科科長(臨床工学技士) 橋本 拓也

 

 

退院された患者様より、あたたかいお言葉を頂きました

1年前、食事も受け付けず、ベッドから起き上がることもできない。毎日、発狂したい気持ちを抑え、点滴・点滴・・・の結果、少しずつ食事がとれる様になり、元気がでてきました。

5ヶ月位かかり、その後、順調に進み現在では自由にベッド上で動くことも、ポータブルトイレを使うこともできる様になりました。

これも、病院スタッフの皆さんのおかげです。

感謝、感謝です。長い間、本当にありがとうございました。

(A様より)

笑顔で元気に退院出来る様

お手伝いが出来たこと

療養病棟職員一同

とても嬉しく思います

療養病棟 齋藤 直美

 

 

特集 回復期リハビリテーション病棟の退院支援 

回復期リハビリテーション病棟は、急性期の治療を終え、自宅や社会に戻ってからの生活を少しでも元に近い状態に近づけるためのリハビリテーションを専門に行う病棟です。リハビリの練習だけでなく、起床時から就寝時までの間、食事や着替え、歯磨きや整容、排せつなど日常的な動作も含めた生活そのものをリハビリととらえたサポートが受けられます。夜間の排せつ時の補助なども含めた、24時間の手厚い看護が大きな特徴です。安心してご自宅に帰れるよう、退院前に患者さんと一緒にご自宅へ伺い、家屋内の改修・補助器具導入の必要性や自宅の段差などに合わせて、必要な練習を見極めるために家屋評価を行います。また退院後の生活を支える介護保険申請や各種サービスの相談など、在宅生活に向けてさまざまな取り組みを行っています。

 

<家屋評価時のチェックポイント>

◎玄関や廊下

□ ①上り框の高さ②手すりの有無③敷居の数や高さ

◎生活スペース

□ 居間の絨毯や座布団等、足が引っ掛かる危険のある物の有無

□ 床上での生活か、又は椅子に座っての生活か

□ 椅子、机の高さ

□ 寝室のベッドの高さ、ベッド周囲の環境(ベッド柵の有無)

 

今回はご自宅に入る玄関から生活スペースについてのご紹介です。

次回はトイレや浴室についてのチェックポイントや改修例を紹介させていただきます。

 

 

フラダンスで夢気分

デイケアセンターでは、さる4月下旬にスタッフによるフラダンスが披露されました。

鮮やかな衣装も見どころです。利用者様には、心地よいひと時を提供することができました。スタッフ一同、練習を重ねた甲斐がありました。

 

 

 

渋川中央病院だより No.210(2022年5月号)

 

血糖値を下げる心構え 

皆さんこんにちは👐

外来の患者さんのお悩みに対して、なかなかアドバイス(指導と言いますか)が届かないことがありますので、書店で見つけた面白い本から皆さんのお悩みに迫ってみたいと思います。

 

この「血糖値を自力で下げるたった4つの方法」。中身をご紹介します。

 

①血糖値が上がった理由を考える。

つまり、一日の反省ですね。

 

②血糖値を絶対に下げる!と心に決める。

ため込んでいるストレスを発散しましょう。

 

③食べ方を工夫して体重を2~3kg落とす。

2~3kg落とすだけで血糖値はすぐ下がる。

 

・食べ方の順序が肝心

1.食前にキャベツ

2.サラダや煮物などの野菜

3.たんぱく質

4.ごはんは軽めに1膳

5.汁物

おやつは果物。握りこぶし1個分

 

④食事のあとに、ちょっとでも体を動かす。

食後に15~30分歩いたら、血糖値は下がる。

 

以上、試してみて下さい。

 

新任医師紹介

石川哲也(内科外来・毎週水曜午後)

群馬大学卒業、内科認定医

患者さまとその御家族に寄り添った診療が出来るよう、心がけています。お会いした時はお気軽にお声がけください。精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。

 

明石直樹(内科外来、毎週木曜午前)

群馬大学卒業、内科認定医

4月より週1回木曜日に内科外来及び入院患者様の診療に従事しております。

まだ、病院のシステムに慣れておらず、色々とご迷惑をお掛け致しますが、早く慣れるよう、精一杯頑張りますので、ご指導の程よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

渋川中央病院だより No.209(2022年3月号)

 

群馬県透析懇話会にて発表

本年2月20日、第45回群馬県透析懇話会が開催されました。これは毎年行われ、透析医療従事者が、臨床における取り組みや研究などを発表・議論する場となっています。

今回、当院から臨床工学部の稲井臨床工学技士が中心となり、発表を行いました。

 

橋本臨床工学技士(主任)より

ブラッドボリューム(血液の量)をモニターすることで患者にあった血液浄化法を選択できるか?

渋川中央病院透析室では、オンラインHDFや間歇補充型血液透析濾過(i-HDF)などの治療方法も取り入れていますが、血圧低下をきたし、治療困難となる患者がいるのが現状です。

今回当院では透析監視装置に、ブラッドモニタリングセンサ(以下BMS)を設置しました。BMSを用いて、患者の状態にあった血液浄化法が選択できるのではないかと検討した結果を、群馬県透析懇話会で発表してきました。

BMSとは、血液回路内を流れる血液に、赤外光を照射し透過後の光の強さからヘマトクリットを推計し循環血液量ブラッドボリュームの変化(以下ΔBV)を算出したものです。

評価方法は、血圧低下率と、ΔBVの経時的変化の面積を算出して比較しました。

結果、ΔBVの最低値とΔBVの面積との間には強い正の相関を認めましたが、ΔBVと血圧の変化は統計学的有意差を認めず、ΔBVからどの治療が最適であるか判断できませんでした。

BMSにより特別な回路を必要とせず、ΔBVを経時的に可視化することで、安全な治療を行ってゆく上でのツールが増えたと言えますが、同じ除水量であっても均一ではなかったことから、ΔBVだけに頼らず、血圧測定や患者の体調変化を観察することの重要性を再認識することができました。今後も、皆さんにより良い透析治療が提供できるように努力していきたいと思っています。

 

 

 

ひな人形

2月下旬、デイケアでは、利用者様に折り紙を使ってひな人形を作って頂きました。

さらに、3月のカレンダーも作り、いよいよ春が近くなってきたのを感じることができました。

 

 

 

敬愛なる友子奥様

先生、このたびは最愛の奥様に先立たれて、さぞやお気落ちなさったことでしょう。

心よりお悔やみ申し上げます。

思えば我々夫婦は先生と奥様にどれほど可愛がって頂いたことか・・・。

菊地も私も幸せ者です。

お葬儀は家族のみということでしたので、お花のみでご遠慮申し上げました。

友子奥様との思い出は数々ありますが、中でも、水上の天一美術館を訪れた時のことが、一番印象に残っております。

あの黒塗りの変わった美術館。

博学の奥様にここを建てた建築家、吉村順三氏のことを聞きました。

吉村氏は奈良国立博物館新館や、ロックフェラー邸の設計もしている方で、ここ天一美術館が遺作だそうです。

そんなこと少しも知りませんでした。

佐伯祐三や岸田劉生などの有名な画家の絵もありますが、奥様のお陰でこの建物が一番の見所となりました。

そこにご一緒できた時間は私の中で、大切な思い出として生涯色褪せません。

相馬先生の大切な大切なご伴侶、友子様の笑顔を、あの可愛らしいお声を、いつまでも忘れません。

心よりご冥福をお祈りします。

相馬廣明様

 菊地佳子

  

天一美術館内部

 

平成25年、大河ドラマ「八重の桜」で安中を訪れた相馬先生ご夫妻と

 

 

 

ナーシングホーム石原の里だより

写真は、ナーシングホーム石原の里での節分行事の模様です。入居者さんたちの笑顔をご覧ください!

 

 

 

 

 

渋川中央病院だより No.208(2022年1月号)

新年あけましておめでとうございます。

皆さまにおかれましては、明るい新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。

おかげさまで、当院にも、新しく、そしてより良き年がやってきました。

本年も、皆さまにとりまして、山々のようにおおらかに寄り添える存在でありたいと思います。

本年も、皆さまにとりまして、太陽のように希望をもたらせる存在でありたいと思います。

何かお困りの際には、かかりつけ病院として、どうぞお気軽に、当院を頼って頂ければ幸いに存じます。

令和4年も引き続き、スタッフ一同、よろしくお願い申し上げます。

 

 

デイケア クリスマス飾りづくり

デイケアでは去る12月、クリスマスレクリエーションを企画しました。松ぼっくりを用意し、利用者様に「クリスマスツリー」として飾りつけをして頂きました。写真はその日の一コマです。クリスマスを感じられる、それぞれの思いのこもったクリスマスツリーが、デイケアセンターを彩りました。

 

 

 

 

今年も地域のみなさまの健康を支えます! 

 

 

2022年、新しい年を迎えました。今年も地域の医療・保健・福祉を、リハビリテーションの立場から支援してまいります。そこで改めまして『渋川地域リハビリテーション広域支援センター』の役割をご紹介します。ご理解をいただきご活用ください。

広域支援センターとは・・・

渋川地域のリハビリテーション活動や推進・支援するために、群馬県より当院が指定を受けて行っています。リハビリテーションを必要とする住民が適時適切なサービスが受けられるようにとの目的で設立されています、リハビリテーション従事者に対して各種相談・研修・指導などを実施します。(直接的な地域住民へのサービス提供はございません)

業務内容は・・・

◎地域リハビリ推進協議会の運営

◎リハビリテーション実施機関への援助・研修

◎市町村が行う介護予防事業や地域ケア会議等に対する支援

◎住民に対する普及啓発

◎地域のリハビリテーション専門職のネットワーク化・コーディネート機能の推進

 

 

 

第16回 令和3年度 院内研究発表会

下記のように、今年度も院内研究発表会を行いました。

主催:院内教育委員会

例年通り、抄録も作成しました。院内各所に配布し、研究内容の成果を改めて周知し、各々の業務に活かすことにつなげられます。

 

 

For a happy life 私たち33名はきめ細やかなリハビリを提供します。

 

   

 

 

  

 

   

 

 

渋川中央病院だより No.207(2021年11月号)

 

100歳のお祝い

ナーシングホーム石原の里にご入居されています山口マサ子様が10月18日にめでたく100歳を迎えられました。当日には、渋川中央病院 院長先生がご来所され花束の贈呈がありました。石原の里より100歳のお祝いとして記念品を贈らせて頂きました。昼食には栄養課よりお祝い膳があり、入居者様皆さまでお祝いをしました。10月20日には渋川市長がご来所され、お祝いの言葉等を頂きました。

山口マサ子様 祝百寿!これからも健康で活き活きとした毎日を送られますようお祈り致します。

ナーシングホーム石原の里職員一同より

  

 

当院における研修会・研究発表会の開催について

教育部  大竹 洋子

残念ながら新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、院内研修会が開催できない状態が続いています。しかし、「できない」ではなく、どうやったらできるか、「別の方法があるはず」と、人が集まらない方法で実施することを検討しました。

年2回の実施が求められている医療安全と感染防止対策の研修においては、新しい情報を伝え、「知識」を高め、問題解決の力を付ける学習内容が主に求められます。そこで、必ずしも集合しなくとも目的達成の手段として、集合研修から資料研修へと置き換えて実施することにしました。しかし、受講者名簿の記入だけでは、受講者個人の学習態度任せのため、結果の評価方法が難しく、受講後に自己評価をし、研修参加個人票を記入して頂くことで、学びの質の向上に繋げられることを期待しています。内容に関しては、「一人でも学べる」点に配慮が必要であると考えています。

一方で、「人とのやり取りが必要」な、感覚や動きなど身体を使っての学習など、「態度・行動」のスキルアップについては「対人能力」や「情緒的能力」の向上が求められ、概念を捉えたうえで、他者とのやり取りがあってこそ学ぶことができます。グループでのディスカッションやお互いのフィードバックをやり取りすることで、学習効果が期待されることから、今年度計画している基礎教育等が早く対面で実施できる日が来てほしいと願っています。

11月には、院内研究発表会の開催を予定していますが、せっかくの発表を皆様の前で行えないのは残念です。昨年同様、ビデオ収録による発表となりますが、各職場でビデオを鑑賞しあい、ご意見やご質問をお寄せいただくことで、日々の業務に活かされることを願っています。

コロナに負けず、「中止せず続けること」、そしてこれを機会に工夫や見直しを行い、より意義あるものにしてゆきたいと思っています。

 

 

リウマチ性の疾患でお困りの方

当院では、信頼のおける医師によりリウマチ性疾患の診療を行っております。

リウマチや膠原病などの各種疾患にお悩みの方・不安のある方は、一度、受診してみてはいかがでしょうか。

・関節の痛み、こわばり、腫れがある

・原因不明の微熱やだるさ、疲れが続く

・顔や手足に発疹がでる

など

 

リウマチ外来日

午前 ●※
午後

平日診療時間(9:00~12:30、15:00~18:00)

土曜診療時間(9:00~13:00)

※土曜日のリウマチ外来は第1・3・5土曜のみ

 

 

渋川中央病院だより No.206(2021年9月号)

 

「病院の実力」に掲載されました

読売新聞(6月20日付)の「病院の実力」に、当院が掲載されました。

 

デイケアセンター 納涼祭開催

8月24日、デイケアホールにて納涼祭を開催しました。

写真は、利用者様が釣り遊びをしている様子です。スタッフ手作りの「魚」などを、磁石を付けた竿で釣り上げられるよう作製しました。利用者様の笑顔を見ることができました。

デイケアでは、利用者様に楽しみを提供できるよう、日々、様々な工夫や企画を考えております。

こちらは、玉運びをしている様子です。スタッフ一同、これからも頑張ります!!

(デイケアセンター)

 

「福島サト様のご家族から」

福島サト様のご家族から、金一封、頂戴いたしました。

感謝状を贈呈し、院内の備品を買わせて頂きます。

   

こちらは、福島サト様のご家族様からのお手紙です

 

渋川中央病院の皆様へ

コロナ禍にあって大変な状況が続く中、母が101才と8ヶ月、お世話になり、ありがとうございました。

2度の骨折(94才、98才)で、杖をついて退院することができたのは本人の努力と、何よりも病院の皆様のおかげで、心から感謝とお礼を申し上げます。心ばかりではございますが、母の感謝の気持ちです。何かお役に立てれば幸いでございます。

                      感謝をこめて   家族一同

 

ナーシングホーム石原の里 納涼祭

まだまだ厳しい暑さが続いておりますが、石原の里では納涼祭を8/10に開催しました。

納涼祭という事で昼食には焼きそば・たこ焼き・焼き鳥・フライドポテト・冷やしトマト・フルーツポンチを提供しました。おやつには、わたがし・アイス・チョコバナナを用意。そして、職員の方から二人羽織・おみこし・炭坑節を披露させて頂きました。利用者様も、音楽に合わせて一緒に手を叩いてくださり、盛り上がりました。いつもとは違った雰囲気やお食事に利用者様の笑顔がみられ「楽しかった」「よかったよ」等、声をかけて頂けました。コロナ禍で外出等、制限がされている中で利用者様に楽しんでもらえるよう、今後もいろんな行事を行えたらと思っております。

 

栄養課イベント紹介(ナーシングホーム石原の里)

6/7・8   バナナジュース実演提供

6/29    生果物提供(メロン)

7/8    生果物提供(パイナップル)

7/12・13 おにぎりバイキング

7/28・29 スイカ割り

8/10    納涼祭特別メニュー提供

8/16・17 ブルーベリーミルク実演提供

8/30・31 おにぎりバイキング

フレッシュジュース

スイカ割り

   

納涼祭メニュー

 

 

渋川中央病院だより No.205(2021年7月号)

ワクチン接種開始しました

副院長 北原 徳之

新型コロナウイルスのワクチン接種が少しずつ軌道に乗りはじめ、当院での接種も既に順調にスタートしております。PCR検査も、1時間ほどで診断が可能です。現在投与されているコロナワクチンはウイルスの感染を抑え、感染しても重症化を防ぐ効果が認められています。また皆が接種することで社会全体での流行を抑える効果(集団免疫)が期待されています。⼤規模な接種を始めた国では、新規感染者、重症者、 死亡者のすべてが減少しています。現在開発されているコロナワクチンは数種類ありますが、どのワクチンも無毒化したウイルスやその一部を人の体内に投与する方法や、合成した遺伝子を投与してコロナウイルスの一部分を人の体内で合成する方法です。病原性のないコロナウイルスの成分が体内に存在することで、ウイルスに対する抗体を自分自身で作りウイルスを攻撃します。ワクチンが原因でコロナウイルスに感染することはありません。それぞれのワクチンの効果がどの程度続くか現時点では最終的な結論がでておりませんが、少なくとも6か月以上は持続するのではないかと報告されています。ワクチンの効果には時間的限界があり、また変異ウイルスなどの発生を考えると、今後もインフルエンザウイルスのワクチンのように定期的な接種の必要があると考えられています。また米国などでは一度コロナウイルスに感染して回復して体内に抗体を保有している人でも、どの程度の発症を防げるかわからないためワクチン接種をすることを勧めております。

厚生労働省はワクチン接種ができない人として1)体温が37.5℃以上など明らかに発熱している人、2)重い急性の病気にかかっている人、3)ワクチンに含まれる成分に対して重度のアレルギーがある人(ファイザー社・モデルナ社製ワクチンではポリエチレングリコールなど)を挙げています。

ワクチン接種によるアナフィラキシー(注射後短時間で蕁麻疹・呼吸苦を生じるような急性のアレルギー反応)はファイザー社製ワクチンで0.0024%発生したと報告されています(5月16日までの集計) 。万が一アナフィラキシーを発症した場合、当院の接種会場でも対応できる準備がされていますので、安心してお臨み下さい。また1回目の接種でアナフィラキシーを生じた場合、同じワクチンを2回接種できません。その他の副反応は注射部位の痛み・腫れ、頭痛や疲労感・寒気、筋⾁痛、関節痛、下痢、発熱などが報告されており、人により接種後数日間みられる事があります。一番多いのは接種部位の痛みで、こうした副反応は高齢者のほうが若年者よりも出にくいことが知られています。

免疫は2回接種後、1~2週間経ってからが十分に獲得されますので、引き続きマスク、手洗いと、三密を避けてください。

(情報は日々変わっておりますので、最新情報は厚生労働省や各自治体のホームページなどをご参照ください。2021年6月1日 記)

                                        

およそ150名の透析患者様のワクチン接種も、市経由で順調に運んでいるようです。1日も早く集団免疫を獲得して、落ち着いた世界になりますよう願うばかりです。

 

 

透析導入時のシャント作製手術は、お任せ下さい!

医師紹介

森 秀暁

出身大学:東京医科大学

専門医資格:外科専門医

心臓血管外科専門医

循環器専門医

脈管専門医

令和3年6月より、金曜日午前・午後に内科・外科総合診療のほか、血管外科を担当させて頂きます。

現在コロナ禍ではありますが、マイブームは野鳥撮影です。

これから地域の医療に貢献できるよう努力してまいります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

 

渋川中央病院だより No.204(2021年5月号)

 

新任医師紹介

飯塚あずさ

内科認定医、総合内科専門医、腎臓内科専門医、リウマチ専門医

4月より、常勤医として主に透析室と外来で勤務をさせて頂いております、飯塚あずさと申します。

以前にも大学医局に所属している間に、週に一度の勤務をさせて頂いていた際に、先生方始めスタッフの皆様方のお陰で、とても働きやすい病院だと感じており、今回就職させて頂きました。時短勤務に加え、急な欠勤等もあり、ご迷惑をお掛けすることもあるかと思いますが、良い診療を行えるよう努めさせて頂きますので、宜しくお願い致します。

 

 

フレイル予防  「おウチでカラダを動かそう!」

みなさんは“フレイル”という言葉を聞いたことがありますか?加齢にともなって気力や体力が徐々に低下し、『虚弱』になった状態をフレイルと言います。健康と要介護の中間を指しています。このフレイルの状態を放っておくと要介護状態に、フレイルの兆しに早めに気づいて適切な対処すると健康に戻ることが出来ます。健康寿命の延伸にはフレイル予防が大切なのです。新型コロナウィルス感染予防のため1年以上続く自粛生活で、身体活動やコミュニケーション活動が低下し、まさにフレイルの状態になっているのではないかと心配です。

https://www.tokyo.med.or.jp/citizen/frailtyより引用

 

渋川地区の行政、リハネット渋川(地域のリハビリ職団体)が作成したおウチで出来る

運動をスマートフォンやパソコンで動画を見ながら行ってみてください。操作が難しいと

思っている方も、この機会にチャレンジしてみてください。

  • 歩くために必要な筋肉を鍛える  ➡ 「おウチでカラダを動かそう!」
  • 食べるための機能を鍛える ➡ 「ず~っと食べ体操」
  • 話すこと(滑舌)を鍛える ➡ 「毎日☆発声」

 

YouTubeサイトを開いて 

 

 

渋川中央病院だより No.203(2021年3月号)

当院における新型コロナウイルス感染症対策

 

院内感染対策委員長 副院長 松本 操

 2020年初頭より本邦でも流行が始まった新型コロナウイルス感染症は、冬を迎え急速な勢いで拡大してきました。群馬県でもフェーズ4が宣言され、皆様の生活にも大きな影響が出ていると思います。

当院では、新型コロナウイルス感染症に罹患している方が不用意に院内に入ることがないよう、最新の注意を払っております。外来では病院受付等での検温、待合でのソーシャルディスタンスの確保、発熱などの症状がある方のための車内での診察を行うとともに、計画入院される患者さんへの事前の検温の依頼や、入院患者さんへの面会の制限を行いました。

職員の感染対策としては、毎日の検温を義務づけ、会食や不要な外出を控えるようにするとともに、万一、体調に不備があるときには、直ちに所属長に申告し新型コロナウイルスの検査を受けることとしております。

新型コロナウイルスに特化した検査としては、抗原定性検査、PCR検査を導入しました。これらの検査は、新型コロナウイルスへの感染の有無が検査施行後1時間程度で判明するため、発熱や呼吸器症状のある方に検査を行い、感染者が院内へ容易に入ることを防いできました。先日は新型コロナウイルス感染症に罹患していることを、一般病棟への搬入前に明らかとなり、迅速に感染症指定医療機関への搬送ができました。一連の工夫の成果と考えられます。

ウイルスという見えない病原体が相手だけに、予断を許さない状況が続くと考えられますが、当院では以上のような感染対策を継続することにより、皆様に安心して治療に専念していただける環境づくりを目指しております。

この2月、ついにファイザー社のワクチンが官公立の病院に配布されました。当院も-80℃対応の冷凍庫を用意し、いつでも受け取れるように準備は済んでおります。

力を合わせて、この難局を乗り越えてゆきたいと思います。

新型コロナウイルス検査の違いと特徴

PCR検査 抗原検査 抗体検査
結果 現在感染しているかどうか 現在感染しているかどうか 過去に感染したか
時間 1時間 30分 20分
手順 専門スタッフが必要 簡易 簡易
精度 高い PCR検査より低い 信頼性が不安

 

 

排便ケアWEBセミナーの開催

昨年の令和2年12月10日に排便ケアセミナーをWEB上で開催しました。これまでは北毛地区を中心に排尿ケア研修を開催してきましたが、今回は排泄ケアに関わるスタッフにとって、排尿同様にニーズの高い排便ケアについて開催することになりました。県内に留まらず、埼玉や千葉、栃木、茨城などの県外からの参加者もおり、また、WEB研修は初めての経験であったため、大変緊張しました。しかし、排便ケアに関する内容やWEB研修形式の経験は、新たな挑戦として大きな経験となりました。

今後も排尿ケアだけでなく、排便ケアも含め、排泄ケア全般の質が上がるよう、県内を中心に発信を続けていこうと思います。院内の排泄ケアの質向上に対しても、引き続き努力して参りますので、今後ともよろしくお願い致します。

看護師 西本 祐也

 

 

イブニングケア体制 ~病棟生活へのADL能力の汎化~

回復期リハビリテーション病棟では、モーニングケア(早番)に加えてイブニングケア(遅番)を開始しました。

個別での重点的なADLリハビリ(例えばパジャマへの着替え・食堂までの歩行・必要に応じてその他のセルフケアや自主トレなど)を夕方の時間に行います。日中の時間帯で提供するリハビリに加えて、モーニングケアやイブニングケアの実施が合わさることで、1日を通して活動性が向上します。また、朝・晩のタイムリーな時間帯でリハビリすることの利点として、①実際の家庭生活のリズムに近づけること。②リハビリ室などで練習した動作を実践し「できるADL」として獲得できることの2つが挙げられます。病棟の各職種の専門的なきめ細かい情報をチームで共有し、患者様を支えるケアを行っていますので、入院期間を通して、安心してリハビリを受けることができます。

リハビリテーション科 作業療法士 篠原 智仁

      

 

 

石原の里カフェ

ナーシングホーム石原の里では昨年10月より住宅の食堂を利用して「石原カフェ」と題しまして利用者様に、月に3回ほどコーヒーや紅茶、ココアなどの提供を始めました。

食堂のテーブルにクロスを敷き、入り口にはウェルカムボードを設置、職員が利用者様に直接飲み物のオーダーを聞いて喫茶店の様に利用して頂いています。また、レコードプレーヤーで音楽を流し昭和の雰囲気を楽しんで頂いています。

利用者様からは好評な声を頂いており、今後も回数を増やしたり飲み物の種類を増やしたりとゆったりとくつろげる時間を提供していきたいと思います。

ナーシングホーム石原の里 石岡万里子

 

 

 

当病院長の恩師、テレビ出演

菊地院長の東京医科大学時代の恩師が、NHKのTVで証言してらっしゃいました。相馬先生は胎盤学会の第一人者で、大学時代もよく、動物園に胎盤を貰いにいったそうです。パンダの所にも行ったのが思い出だと、院長が言っております。

皆様もお暇がありましたら相馬廣明、で検索してみて下さい。

 

 

 

 

 

 

 

渋川中央病院だより No.202(2021年1月号)

「MRI」と「CT」はどう違うのか

MRI検査もCT検査も、どちらも丸い機械の中に入って体の断層を見る検査技術のことですが、原理は以下の通りです。

MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像):強力な電波を使って、体内にある水分に作用して断層を撮影します。
CT(Computed Tomography:コンピューター断層撮影法):X線検査の立体版で、レントゲン照射した後にコンピューターで画像を作り出します。
MRIとCTは撮影技術がそもそも異なっています。

時間は長いが放射能被爆ゼロのMRI、時間は短いが被爆するCTスキャン

MRIとCTにも、それぞれメリットやデメリットがあります。MRIのメリットは、脳や筋肉など水分の多い箇所の画像診断に力を発揮することや、放射線被爆の心配がないので妊婦やお子様にも安心という点が挙げられます。一方、デメリットは、全身の撮影に30分〜1時間程かかり、さらに、狭く音がうるさい空間に長時間動かずにいる必要があるということです。

CTのメリットは、骨など水分が少ない箇所の画像診断に力を発揮し、全身のでも撮影にわずか20~30秒しかかからない点です。一方、デメリットは、放射線を使うため、多少なりとも被爆してしまうことです。また、内蔵の診断をする際等は、骨が一緒に写ってしまうため、見えない部分が出てくることです。

MRIとCTはそもそも撮影技術や形式が異なるものなので、病状や撮影箇所、目的などによって選択されます。医師が適切にどちらかを選択するので、受診する側に選択を迫られるという心配はありません。しかしペースメーカーなど、体内に機械や金属が埋め込まれている人は、MRIは磁場の高い環境に長時間いるため検査ができない場合がありますので、検査を受ける前に告知が必要となります。また、妊婦は放射能被爆の可能性があるCTスキャンの検査は避けることも大事です。そのため検査を受ける際、妊娠中であることを医師に伝えることが大切です。また人間ドックを受診する際、今自分が感じている違和感や健康不安、既往歴などを医師に的確に伝えることが重要とも言えます。

放 射 線 科

MRI装置

CT装置

 

 

第15回 令和2年度 院内研究発表

昨年も院内研究を各部署で行いました。研究内容・成果の発表は、一堂に会せず、web上で行いました。

主催:院内教育委員会

演   題 所 属 氏 名
コロナ感染者を出さない為に 療養病棟 中島 泰貴
  ~リモート面会を考えていく~
デイケアでのコロナ対策 デイケア 永井亜希子
  ~デイケアを安全に利用して頂くために~ 滝沢 有加
災害時の備蓄食について 栄養課 田中 愛子
  ~備蓄食マニュアルと運用方法~
退院後の転倒防止の為に自宅環境に着目し介入した症例 リハビリ科 齋藤 宏樹
~回復期リハビリテーション病棟における家屋調査の重要性~ 中野 侑美
入院時に立案する褥瘡対策に関する診療計画書が適正であるかどうかを明らかにする 本院一般病棟 設樂美佐子
療養病棟の夜勤におけるストレス実態調査 療養病棟 八木 萌美
  ~ストレスの原因と検証~ 平井 善雄
運動療法による透析中の有痛性筋痙攣予防 透析室 梅沢 弘美
  ~患者自身による運動療法の効果について~

 

 

 

 

渋川中央病院だより No.201(2020年11月号)

「第3リハビリ室」、稼働しています

リハビリ病棟の向かい側、プレハブ倉庫に見える建物が第3リハビリ室です。木目調のフローリング、窓ガラスで囲まれた室内はとても明るく開放的です。各種リハビリ機器やWi-Fi環境も整備され、これからのリハビリスタイルに期待できるエリアです。

現在は屋外歩行練習を第3リハビリ室経由で行ったり、トレーニングマシーンを用いた筋力練習のときに使用しています。今後は、患者様への利用を拡大させていく予定ですので少しお待ちください。安心して効果のあるリハビリが行えるようスタッフ一同努めてまいります。

リハビリテーション科

新たに拡張されたリハビリ室

明るく開放的な室内

 

 

医師紹介

小林宣彦

・群馬大学卒業

・総合内科専門医・指導医

・血液専門医・指導医

令和2年4月より、水曜午前・内科病棟、午後・内科外来を担当させて頂いております。

現在、群馬大学血液内科に所属しておりますが、当院でも研鑽を積んで参りたいと思っております。ご指導の程、宜しくお願い申し上げます。

 

松本 彬

4月より、毎週木曜日に内科外来(午前)、病棟(午後)、夜間当直を担当させて頂いております。地域の患者さんにやさしい医療を提供できるよう、努力してまいります。宜しくお願い致します。

 

 

地域連携室 新たな体制へ

11月2日から地域連携室は新たなメンバーを迎え、さらに充実した体制を整備していく予定です。本院では看護師・西本、社会福祉士・重田で担当し、リハビリ病棟では看護師・石北三重子、社会福祉士・石北武で担当します。地域連携室が入院早期から関わることにより、患者様が安心して入院生活や退院後の生活を思い描けるよう支援していきたいと思います。また、患者様が誰と、どこで、どのような生活をしていきたいかなどの十分な意思決定支援を行っていきたいと思います。今後、地域のつながりの要となり、よりいっそう地域に愛される病院となるような役割を果たせればと考えています。

 地域連携室

 

 

渋川中央病院だより No.200(2020年7月号)

管理栄養士から

新型コロナウイルス感染症の予防策として、免疫力を高めることも重要になってきます。免疫力を高めるには、バランスの良い食事が必要です!

そこで今回は、免疫力を高める食事のポイントを紹介します♪

★ポイント1:たんぱく質を摂る★

たんぱく質は免疫細胞や皮膚・粘膜の材料となる栄養素。

肉類、魚介類、卵、大豆製品 など

 

★ポイント2:抗酸化作用(ビタミンA・C・E)があるものを摂る★

免疫細胞の強化に必要な栄養素。

・ビタミンA:目や皮膚、のど・鼻の粘膜を保護する働きのある栄養素。

緑黄色野菜、うなぎ、レバー、乳製品、卵 など

・ビタミンC:免疫機能の向上、コラーゲン生成を促す働きのある栄養素。

果物(柑橘類、いちご、キウイ etc)、野菜類など

・ビタミンE:強い抗酸化作用、血行促進作用のある栄養素。

ナッツ類(アーモンド、ピーナッツ etc)、アボカド など

 

★ポイント3:発酵食品や食物繊維を摂り、腸内環境を整える★

腸には全身の免疫細胞の約70%が存在すると言われているため、腸内環境を整えることで、免疫力アップにつながる。

・発酵食品:ヨーグルト、チーズ、納豆、味噌、漬物 など

・食物繊維:海藻類、きのこ類、根菜類 など

 

★ポイント4:体を温めるものを摂る★

体を温め、血流をよくすると免疫細胞の働きが活発になる。

生姜、にんにく、唐辛子、葱、にら など

 

 

新任の挨拶 

訪問看護ステーション石原の里 看護師長 佐藤 幸子

初めまして。この度、訪問看護ステーション石原の里の看護管理者として着任しました、佐藤幸子です。

4月に退任された此川看護部長からお声がけいただき、32年間務めてきたJCHO群馬中央病院の定年を機に訪問看護という新たな分野にチャレンジさせていただく事となりました。

訪問看護に関しては、右も左も分からない状況ですが「石原の里」の皆様のおかげで毎日、書類と格闘しつつ、新たな学びを楽しみながら仕事をさせてもらっています。コロナウイルス感染の状況が落ち着いたら、皆様に顔を覚えてもらうために各病棟に足を運び、情報交換ができればと考えています。

今後は、今までの看護師経験の中で得た学びとともに、医療安全管理者研修や看護管理者研修等、様々な研修を現場に生かすことができればと考えています。

至らない点も多々あるとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

脳梗塞で救急搬送

6月2日の朝、倫理のモーニングセミナーに出て家に帰り、夫と食事、8時には職場の朝礼にでかけた。 3カ所の朝礼を済ませたら、夫を2泊3日の予定入院させる為に30分程、車を運転しなければならない。

でも、朝礼先で車を降りて玄関まで歩いたところで、「お前、変だ!」とCTを撮られ、救急車が呼ばれ、そのまま、夫が入院する筈だった大学病院に搬送された。そして右足の付け根からカテを入れて、見事、詰まりを除去してくれた。tP Aと言う薬剤で溶かしたのか?治療法の説明は家族は聞いたかもしれないが、本人はまだ聞いてない。いや、聞いてもボケてただけかも。

それからは本当によくしてもらった。先生方も、看護師さんも、コメディカルの方たちも、親切で明るい。日本で病気になるとありがたさ、かたじけなさが染みる。

事件は早朝の3時すぎ。昨夜、救急用の個室から、新患が来るというので急遽、4人部屋に移動してくれと言われた。ヘリコプターで運ばれてくる、その音が病室にも聞こえる。同室の方はひとりしかいなかった。そしてその朝3時。夜中でもあるし、トイレの音で迷惑はかけられないと、廊下に出てすぐ近くのトイレに向かった。用をすませて廊下に出て、靴をちゃんと履かなかったので歩く音が大きいかな?と靴を履き直したところ、ひっくり返った。頭を打ち、腰を打った。大きな音がした。

しまった!私は傲慢だった。

生母が肺癌の手術をして、退院だというその日に部屋の中で転んで、圧迫骨折したことを思い出した。手すりを掴んで靴を履き直せばいいのに、コロナのせいで手を出しそびれた。今思えば、しっかり手摺りを掴んで履き直し、部屋の入り口のアルコールで除菌するだけのことだったのに、もう大丈夫と思っていた傲慢な自分がいた。

5〜6分、そうしていただろうか?誰も来ない。ここで事故ったら今まで手を差し伸べてくれた人たちの好意をオジャンにしてしまう。私はひたすら何事も無いように祈った。

ようやくベッドに戻った。腰がミシミシする。なんとしても無事に退院して、あの哀れな夫の元へ帰らなければならない。右脚100%、左脚90%、血管詰まらせた夫。家の猫7匹の運命だってかかっている。

それにしても咳をすると腰に響くなぁ。打った頭は大丈夫だろうか?弱った血管が破れちゃったかも?

まさか!                                (Y.K)

≪群大病院の窓から≫

 

 

渋川中央病院だより No.199(2020年5月号)

 

“新型コロナ”で糖尿病の悪化に注意!

新型コロナウィルス感染症の流行にともなって、不要不急の外出を自粛しなければならなくなり、どうしても運動不足になりがちです。しかし、運動不足から体力や抵抗力の低下を招き、健康を害する恐れもあります。また、運動不足は肥満や糖尿病の悪化にもつながります。自宅での軽い運動(体操・脚の筋トレ)や家事への積極的な参加、人混みを避けた屋外での散歩など、運動不足にならないように工夫しましょう。マスクとこまめな手洗いは忘れずに。

また、外出の自粛によって自宅で過ごす時間が増えて、生活のリズムも乱れてしまいがちです。朝食や昼食を抜いたり、単品の食事やインスタント食品で簡単に済ませたり、ついつい間食をしてしまったりと、食生活も乱れがちになります。食べ過ぎや炭水化物に偏った食事・バランスの悪い食事は糖尿病を悪化させ、糖尿病が悪化すると抵抗力も落ちてしまいます。こんな時こそ“量より質”で栄養バランスの良い食事を心がけ、朝・昼・夕の3食をしっかり摂って、抵抗力を落とさないようにしましょう。

医師 橋田 哲

 

 

新看護部長が着任しました

令和2年4月23日

皆様こんにちは

この度、此川愛子看護部長の後任として、看護部長を拝命いたしました高橋泰子です。

昨年度までは、群馬県済生会前橋病院に39年間勤務しておりました。

例年ですと新入職者をお迎えする立場でしたが、今年は自身が新たに入職することになり、とても新鮮な清清しい気持ちになりました。

皆様に温かく迎えていただいてから、早1ヶ月が経とうとしています。

来月から積極的に現場に出向きたいと思いますので病棟・外来等で見かけましたら是非お声掛けください。

昨今、新型コロナウィルス感染症拡大が続く中、医療安全や感染防止対策がますます重要になってきています。今までに看護管理とリスクマネジャーの研修を受けてきましたので役立てていきたいと思っています。

微力ではありますが精一杯努力して参りますのでどうぞ宜しくお願い致します。

看護部 高橋 泰子

 

 

ニュース!

マスクの入荷が難しく、当院スタッフも、心配と、日々対策を思案しております。一昨日のツイートで、洗剤とワイドハイターで浸け置き洗いできるとありましたのでやってみました。手洗いしてゆすぎ、ぶら下げて干す。良いようです。試してみて下さい。

今朝のニュース、新潟大とスポーツウェアメーカーのオンヨネが開発した細菌やウィルスを不活化、死滅させるマスクが来月から販売開始されます(写真)。これのいいところは、100 回洗っても効果は80%というところです。日本人て、すごいですね。期待しましょう。

タカラバイオ、ワクチン、年内、20 万人分供給可能、の朗報が。だんだんですねー。ノーベル賞学者、「人人感染」よりも「人物感染」の方がより多いと。特に気を付けるのは公衆トイレ。水を流すと、思ったより飛沫が飛んでいる。注意せよ!

アビガン、オルベスコ、そして日本ではまだ未承認のレムデシベル。治療薬が少しずつ並び始めています。特に内服薬アビガンは富士フイルムが年内に200 万人分を増産予定で、がんばっています。

※ PS. のちに、レムデシベルの効果の方は、未定というニュースが流れました。

(Y.K)

 

訪問リハビリのご案内

当院では、ご自宅に理学療法士又は作業療法士が伺いリハビリを行う、訪問リハビリを行っております。訪問リハビリでは病院内で行うリハビリとは違い、実際の生活環境に添ったリハビリを行うことができます。

内容としては、家屋状況にあった安全な動作指導、介助方法のアドバイス・相談、自主トレーニングの提案、福祉用具・住宅改修の提案などを行います。実際に訪問リハビリを利用し、歩行補助具を選定し、自宅周囲の歩行練習を行ったことで、自宅周囲の活動範囲が徐々に広がっていった方がいらっしゃいます。

訪問リハビリに興味がある方は一度、担当のケアマネジャーに相談してみてください。

リハビリテーション科 山田祐太郎

 

退職にあたり

私は、4月28日をもって退職することになりました。

思い返せば平成18年5月8日に渋川中央病院に再就職してから、約14年が経ちました。

最初は医療安全管理・看護手順や看護基準、看護必要度の整備などに時間が掛かったことや、仕事を離れて院内旅行に参加させていただき楽しんだことなどが、走馬灯のように思い出されます。先生方や他職種・看護職の皆様に支えられて看護部の「看護の質の向上」に努めてきました。看護学生の実習受け入れや、数々の研修など皆様には負担のかかる計画にも協力いただきました。看護学生の実習受け入れや、研修は、スタッフに負担になりますが、医療・看護の質の向上のために必要なことだと思っています。

また、子育て中の人も、家庭の都合で少ししか働けない方も、それぞれの都合を考慮し、長く働くことができる病院として,皆で支え合っていって欲しいと思います。

院長先生初め諸先生・他部門・看護部の皆様には、大変お世話になりました。ありがとうございました。ますます、渋川中央病院が発展することを願っています。

此川 愛子

 

医者の女房

暖かくなれば終わると信じていた新型コロナウィルス。どうもそんなことでは終わら

なそうです。ある晩胸騒ぎがして、このままではいけないと思った翌朝、県知事がテレビで遂に「群馬にも発症者が出た」と発表しました。

こちらも考えて、各部署に、「私たちの職場からは絶対にコロナは出しません」という決意表明を配布しました。コロナ対策実施計画表は、平凡ですが、マスク、手洗いは当たり前、換気、ドアノブ、手摺りなどの消毒、便座の消毒などを盛り込み、各部署で可能な時間帯を決め、必ず実施するよう控えも提出してもらいました。

マスクもままならぬ現状で、空気感染の恐れすら感じられる世界のニュースを聞いていると、春の気配を運ぶ花々の開花に緩みがちな警戒心をなんとか引き締めたい…… そんな一心で、号令をかけました。

個人的にはいつ罹患してもいいように、入院セットの用意を旅行鞄に。家庭の中の断捨離、遺言書の用意、お金の整理、保険の一覧表、重大事項の記録(金庫の開け方とか、貸金庫の有無とか)……。その他、「明日死ぬかのように今日を生きよ」とか、「永遠に生きるごとく学べ」とか、これ、私が考えたのではありません、念の為。なにか子孫に残したい言葉あれば書き留めて。ニッコリと生きたい(逝きたい)とは、まぁ理想ですが。コロナに急かされた利点もある、今日このごろです。

(Y.K)